“ヒカリへの道”



結局勉強に身が入らず眠った。


何か食べないといけないって分かってても、何も食べる気にならず眠った。


1週間のほとんどを寝て過ごすぐらい…


そんなことをしてたから


「お前痩せた?」


1週間ぶりの学校での光の第一声がそれだったけ……


「ちょっとね…」


苦笑いを浮かべながら返した返事に、


「あんまり無理するなよ」


久しぶりに光の笑顔を見た瞬間だった。


何もなかった様に、いつも通りの笑顔を浮かべてくれた光に恋心が積もるのを感じる…


「あ、そうそう
凜が休んだ間のノートコピーしといたけどいるか?」


引き出しから出てきた紙の束を渡してくれる


1枚、また1枚と捲るうちに笑みがこぼえた











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