“ヒカリへの道”
「その時にさ、四人で出掛けない?」
「お、いいね!」
さっきまで口喧嘩してた二人は嘘みたいに仲良くはしゃいでいる。
「凜も棗もいい?」
かわいらしい笑顔を浮かべながら首を傾げる百合、その隣では幼い笑顔を浮かべる光…
こんなの絶対断れない…
「いいよ」
「大丈夫だよ」
棗も私も同じことを返した。
「やった!
どこいこっかー?」
「泊まり掛けがいいよなー、どうせなら」
二人で盛り上がってるのを少し離れて見つめる。
「あの二人お似合いだね」
独り言のように呟く声に、隣を見ると
悲しそうな、でも嬉しそうな顔をした棗がいた