“ヒカリへの道”
「急にどしたの?」
こそっと話しかけると、
「俺は凜と同じかもね」
意味深な言葉と笑みを返してくるだけで、他は何も言ってくれなかった。
だから、私もそれ以上なにも聞かず、楽しそうに話す二人に視線を戻した…
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
遠くで響くチャイムの音を聞きながら。
「はい、これ!」
放課後帰る前に渡された紙
そこには出掛ける予定が細々と書かれていた…
二人はその日のうちに予定を全て“勝手に”決めていたらしい…