“ヒカリへの道”




ん~?


眠たそうに目を擦りながら、寝ぼけた声で返事をした百合、もはや呆れたて言葉も出ない。


一人が遅刻してくれば、もう一人はまだ起きてすらない。


これが私たち四人が出掛けるにあたっての恒例行事なんだ…


だから、私は百合の

棗は光の家の合鍵を常に持ち歩いている。


どっちが遅れても迎えに(起こしに)行けるように…


ちなみに、光と百合は独り暮らしをしている。


理由は不明


というより、そこまで深く踏み込んでない。


相手にだけ話させる訳にはいかないから、自分の事を話せるようになるまでわこのままでいようって思って…






でも、その日はすぐにやって来ることになった。


自分からとかじゃなくて、話さざる得なくなってしまった状況に陥ることになる…




まだ少し先の話だけど。










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