真夏のRUNGAME〜七色の虹がかかるとき〜

そこには、可愛い女の子。

…いやいや、
そーゆーこと考えてる場合じゃなくて

俺「大丈夫?立てる?」
手を差し伸べながら言う。

女の子「は…はい…」
女の子は素直に手を差し出した。

すかさず手をつないで立たせ、
そのまま一緒に走りだした。





俺「ハァハァ…
ここまで来れば大丈夫だろ」

女の子「あ…ありがとうございました…」

俺「君、1年生?」

女の子「はい…A組で…名前は凪です」

この子、可愛いのに
全然笑わないな…

俺「そうなんだ…
あっいちごオーレ飲む?」

凪「えっ…ほんとにいいんですか?
私、いちごオーレ大好きで…」

にこっ、そんな効果音が似合うような
癒される笑顔を彼女は俺に向かって
してきた。

か…可愛い…


俺「はい、どーぞ。
よろしくね、凪ちゃん?」


俺のRUNGAMEの始まりは
こんな天使との出会いからだった…



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