My sweet heart
今は春なのに、よほど集中していたのだろうと時計に視線を移すと、完全下校が過ぎようとしていた。


慌てて仕度をし、帰ろうとすると、


「ちょっと…」


と先輩が引き止めたので、驚きを隠せないまま振り向く。


「……っ、悪かったな」


と、先輩が謝罪の言葉を口にした。
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