ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。


まるで…

10年前を、再現するかのように。



狭い空間で…肩を寄せあって。

溢れる笑顔が…

眩しかった。


あの頃、切磋琢磨して。

夢を目指して…輝かせていた瞳は、

小さな灯を…奥に宿して。

安らかな幸せを……願っている。



『仕事は……どう?』

『子供がこの前……。』



ずっとずっと…先を見据えて。


会わない間の変化も…楽しんで。





流れる時間を…惜しむように。


終焉へと…向かっていく。






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