ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。

「……。今…、何時だ…？」



頭が…ガンガンと痛んでいた。






それでも。



日常は…時間を待ってはくれない。







俺は、枕の横に置いてあるガラケーを手に取ると…。

カチッと音を立てて。


画面を開く。





９時１５分…。







こんな日でも、ちゃんと出勤時間前に起きれるのだから…嫌んなる。








それから…


ボタンを押して。



受信メールを…探していく。










『高校の同窓会をしませんか？』



彼女との繋がりを…作ったメール。



その、文面と。

全く同じ言葉が…そこに、綴られていた。





あの言葉を。


アイツが…




早瀬が、知るはずも…ないのに。








なんでもっと早く…



気づけなかったんだろう。