ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。




゜·∴。°·∵。゜·∴。




この写真の生徒と同じ制服を纏った生徒が…

この、同じ職員室を去っていく姿を。


俺はいつものように…見送っていた。



――が、


その生徒は…、不意にこっちへと振り返って。



確か…、こう言ったんだ。





『……いいですね、そういうの。』




「…………。」




『私達も…しちゃおうかな。』




「……いいんじゃない?」




『なら、センセー。……2年後…、覚悟しててね。』





昔の自分達と…同じ瞳が。

イタズラっぽく…笑っていた。





それに、俺は何て応えたのかは――…


安易に、思い出すことが出来る。





かつて自分の恩師と、互いに…交わした言葉を、そのまま…語り継ぐようにして。





「…………。ハハッ、『おととい来やがれ』!」

――…って。









゜·∴。°·∵。゜·∴。




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