ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。
途中経過を知らせる為に……
しんちゃんと連絡を取ると。
『早瀬の案内状…、そのまま返って来ちゃった。』
電話の先で、しんちゃんが…そう告げた。
住宅地図で、昔早瀬が住んでいた家の住所を調べて……
案内状を送っていた。
僅かな希望を…託して。
転送されることを…期待したみたいだけど、
あっけない…結末だった。
もう…、時が……。
経ちすぎていたのだ。
ブルーの屋根、
真っ白の壁。
バルコニーで笑って迎えてくれた君は……、
もう、
そこには……
いなかった。