ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。






駅前で、みんなそれぞれに別れを告げて……



バラバラに散って行った。





「うちらもいこーか。」


みっちゃんが駐輪場に向かおうとする、その、後ろ姿に…




「……。私、あっちで待ってるね。」




駐輪場とは反対側を…指差す。





「………?…うん、わかった。」




みっちゃんが再び歩きだして……、



私も、ゆっくりゆっくりと……歩みを進めていく。





そこは………



さっき、おそらく早瀬がいた場所。





しゃがんで、一体何して…


「………ん?」





足元には……


小さなアリの群れ。





「………………。」




集まってくるアリ、

またどこかに行くアリ…。




だけど、そこには……。





浮かび上がる、黒い文字。



















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