ナンパ男との恋〜総集編〜

「あー、ようやく飯だぁ～」

そう言いながら
私達より　一足遅く
いつも　院長達は
スタッフルームに来る。

そのタイミングを見計らいながら
みさとさんが
さおりさんから
煎れたお茶を奪うように


「はい、お茶どうぞ」

「サンキュ、みさとちゃん」


院長達に配る　というのが
日々の光景だ。

そんな姿を見ながら

みきさんは　そそくさと
ごはんを食べ


「今のうちに　晩御飯の買い物行ってきまーす」


と、１０分足らずで　慌しく昼食を済ませる。


ちょうど　その頃

私も　ようやく　昼食タイムだ。


「春ちゃんって　
いつも　お弁当だけど
お母さんに作ってもらってるの？」

「自分で・・・・」

「自分で？料理できるの！？」

さおりさんが
かなり驚いた表情をしながら

「一応・・・」

どういう反応をするべきか
分からず　一言一言で答えてしまっている・・・