ナンパ男との恋〜総集編〜
「お疲れ様でしたー」

そう言って
みんな足早に帰って行く。

いつもは
私だって 急いで
家に帰ろうと 早歩きで帰るけど・・・

今日は・・・



外から アパートの部屋を見るけれど


・・・暗いまま。

この時、

輝樹がいないと
確実に実感できた瞬間だ。


部屋の中に入り、
電気をつけるけれど

当たり前だった光景の
輝樹の姿はなくて・・・。


何もする気になれず
ただ、ベッドに横になる。


輝樹 何してんのかな・・

電話したいけど・・・
仕事中だったら、と考えると
電話をする勇気もない。


『1人だからって
何も食わずに
寝るとかすんなよ』


輝樹に言われた事を思い出しながら
冷蔵庫を開けると
無造作に置かれた
コンビニの袋が目に付いた。

いつ買ったっけ・・?

手に取り
袋を覗き込むと

サンドイッチにサラダ
ジュース
そしてプリン・・・

食え。


そう一言書かれた紙・・


「心配しすぎだってば・・」


ほんっと・・・

こんな事されると
ますます
寂しくなっちゃうじゃん・・。





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