ナンパ男との恋〜総集編〜
超特急でお風呂から
上がったけど・・・

着信音なんて
聞こえなかったけど・・・

体を拭くのもままならない状態で 携帯の画面の確認・・・。

そして、

帰ってきてないか
部屋の確認・・・


・・・うん、異常なし。


帰ってきてもいなければ
電話もない。

もう、何か
自分だけが こんな状態なんだと思うと
腹が立ってくる。


ピンポーンっ


か、帰ってきた!


「はい、はい!
ちょっと待って」

慌てて洋服を着ながら

玄関の扉を勢い良く開けると

そこにいたのは
輝樹ではなく、


「さ・・去川さん!?」

「これ。」

その一言のみの言葉で
手渡された ビニール袋。

「え?」

「たい焼き」

「あ、ありがとうございます・・」

たいやき?

「じゃ、どうも」

そう言うと
スタスタと帰って行く。


意味分かんない・・・。


そもそも・・・

「あの!・・」

私のその声に
立ち止まり振り向いた。





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