ナンパ男との恋〜総集編〜
急いで電気をつけると

「そんな会いたかったのか?」

思わず 輝樹の姿を目にした瞬間
抱きついてしまってる・・・。


「電話してこないし・・」

「充電切れて 充電器持って行ってなかったんだよな・・」

そう言いながら 指差した方向に
輝樹の携帯の充電器が
そのまま置いてあった・・。


「でも、正樹くんには
電話したんでしょ・・・」

「あいつと話してる途中で充電切れたんだよ。
もしかしたら
帰ってくんの延びるかもしれなかったから
夜 はっきりしてから
春菜に電話しようと思ってたんだけどな・・・」


少し笑いながら
子供をなだめるように
頭を撫でながら
私の顔を見下ろしている。


「心配したんだから・・・」

「ごめんな?」

そ・・・その表情で
この状況で
ごめんな?は・・・

「卑怯だ・・・
ずるい・・」

「ははは、そう
ふくれんなよー」


やっぱり・・・

輝樹は大人で、

私は

まだまだ

子供だ・・・。

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