ナンパ男との恋〜総集編〜
「24です。
実は あの久保って人と
同級なんですよ。」

「え?久保って
正樹くんの事ですか?」

「そうそう、俺も
今日見て ビビッたですもん。
久保は俺に気づいてないみたいですけどね。
久保って双子だったんですけど
あと一人の方は めちゃめちゃ正反対で
まともに学校も来ず
周りも柄悪くて金髪だったし
暴走族とか入ってたみたいで
悪さばっかしてたんですよ。
それとは逆に あいつ頭良くて
医者になるとかって言ってたんですけど
現実になってるとは・・・
久保に聞いた事ありません?」

えぇっと・・・

それは たぶん・・・

たぶんじゃなくって
確実に

悪さばかりしてた双子の片割れは

輝樹の事・・だよね。


「いえ・・・そうだったんですね」

と、ひとまず
知らないふりをしておこう。


「もしかして
春ちゃんさんも
久保狙いですか?」


「はい!?」


「あのルックスだから
昔っからモテてたんですよね。
関わった女は ほぼ落ちるという・・・
だから、春ちゃんさんもかなって」


「いえいえ、とんでもないです」


私は、あと一人の
その悪さばかりしてた方に
落ちてしまっているので・・・


とは口が裂けても
言えないよね・・・。

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