ナンパ男との恋〜総集編〜
っていうか、そもそも・・・

「なぜに 私が車に乗った事や
親切にされた事を知ってるのでしょうか・・?」

「前・・・飲み会あったでしょ?
そん時 あいつに道案内されなかった?
あん時さ、俺
一応 後にいたんだよね」


なるほど・・・って・・
まったく知らなかったけど・・

どう返すべきなのか
返答に困っている私を見ながら


「・・まぁ、こんなふうに
お嬢に言うのも 筋違いって分かってんだけどさ・・・
どうしようもねぇじゃん・・・
どこにぶつけようもないし・・」


「うん・・・分かってる」


その気持ち
私にも ちゃんと分かるから・・

「あーもう!お嬢が
嫌な女だったら 俺
すっげー言いまくるのに
卑怯だよなぁ・・・」


「大丈夫、私 ちゃんと嫌な女だから」


そう、すごく嫌な女・・・
心の中じゃ 言ってる事と全然違うことばっか考えてるような嫌な女。



「お嬢が嫌な女だったら
他の女 やべぇじゃんよー」

「いやいや・・・私、想像以上の
すっごい嫌な女なので
大丈夫」


「・・・大丈夫って?」


少し笑われてる気がするけれど・・・

っていうか笑われてるけど・・・


「何が大丈夫なわけーあははは
お嬢って あれじゃん、ほら
天然ちゃん?ってやつ」


「いや、違うし!」


「そんな思いっきり
否定しなくてもさー 
あははははは」

ダメだ、何言っても
この人に笑われてしまう・・・。



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