ナンパ男との恋〜総集編〜
トントンっ トントンっ

「?何かドア叩いてない?」

「あー、ベル壊れてるからね」

ベルって インターフォンの事なんだろうか・・・

トントンっ

「はいはい、今 開けま~す」


ガチャッ


「どちら・・・・あ・・」


ジュンさんの言葉が止まり
玄関の方に目を向けると


「輝樹・・・・?」


「ビーンゴ、ようやく発見か。
何、お前 帰らねぇつもり?
そんな この男が気に入ったんか?」


「そんなんじゃ・・・
何でここが・・」


「何で分かったかって?
そんなの
ダチ伝いに聞いていけば
どこの奴かって事くらい すぐ分かるって。
まぁ、正樹みたいに 頭良く庇ってたりしてたら別だけどな?」


・・・・・・・・・・・


「あ、中どうぞ」

「どうも」

私の前に座ると
顔を覗きこむように

「まーた お得意の
逃げ根性でたか?」

「逃げ根性って・・・」

言い返したいけれど
その通りの自分の行動に
言葉を飲み込んだ。


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