ナンパ男との恋〜総集編〜

「ああいう女って
俺 一番関わりたくないなぁ。
何かある度に
私死ぬから!って言葉を武器にしてきそうじゃん」

「正樹くんも
サキさんの事知ってたの?」

「ん?そんな知ってるってほどじゃないけど
輝樹が ほんっと参ってる声で電話してきたんだよね。
つーか、あんだけ女遊びばっかしてたんだから
今まで何の問題もなくいれた事が奇跡だったのかもしれないけど」


「・・・・同感」


「あははは、まー
一人の女に絞れた上に
同棲までしてるって事も奇跡だけどね」


「奇跡って言うほどのものじゃないような気もするんだけど・・」


「春菜ちゃんは 若い頃のあいつを見てないから
そう思うんだって。
俺の場合 見てないとこでも
嫌でも 噂が耳に入ってくるしさ。
んで、あいつに振られた女が次に告るのが 俺。
女ってものは 顔だけでいいのかって
マジで女怖くなったもん」


「たしかに
それもすごい・・・・」

「でしょー?結局
俺と輝樹の違いは
服装、髪型、髪色、頭の良さ
くらいで 根本的なパーツは同じだからね。
おかげで 俺は
女遊びしないけど」


「あれ・・・?でも
私、最初 正樹くんに
襲われた記憶が・・・」


「ん?それは・・・・
まぁ、いいじゃん。
うん、良い思い出だねぇ」


「良い思い出じゃないけど」


「あははは、何かさ
久しぶりに ゆっくり話したね
とおるくんとは だいぶ馴染んだ?」


「え、あ・・・うん
普通に・・・」


「どうしたの?」


「あの実は・・・」

去川さんの事を相談しようとした時、
背後から


「正樹、ここにいた。
ちょっと手伝って」

去川さん・・・・

「あ、うん。
ごめん、春菜ちゃん
また電話でもして?」

「うん・・・・・」

そういえば 正樹くんと去川さん
仲がいいんだった・・・。

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