ナンパ男との恋〜総集編〜
「お疲れ様~」

「お疲れ様でした」

悪夢のような一日が終わり
家に帰ると
扉の前に
また、
会いたくない人物。


「輝樹 何時頃帰ってくる?
電話繋がらなくて」

サキさん。そう、サキさん。


「たぶん、7時半くらいじゃないでしょうか・・」

「遅いんだねー
じゃぁ・・・
中で待っとこうかなぁ?」


あぁ、しんどい。

本当・・・・

イライラする。

何も 自分の思う通りになんて進まない。

嫌な事ばかり積み重なって
頭がおかしくなりそう。


「この前 ビール買ってきたやつ
まだ余ってたはずなんだけど
入ってた?輝樹飲んじゃったかなぁ?」


家に入るなり
冷蔵庫を勝手に開け
ビールを取り出すと
輝樹が いつも座るソファーに腰掛け
自分の家のように テレビをつける。


「灰皿ちょうだい~?」

・・・・イライラする。


「ねぇって、は・い・ざ・ら!
もう!まったく使えない子」

そう言いながら
棚に直してある灰皿を取り
元の位置に座った。

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