ナンパ男との恋〜総集編〜
▼救世主
・・・・・・・・
去川さんが家に来て
10分が経過しようとしている。
誰も口を開かないまま
時間だけが過ぎていく中、
「あ・・飲み物でも・・」
準備しようと立ち上がると
「いいから、座っとけ!」
怒った様子の輝樹の声に
思わず ビクッと体が揺れ
その場に また座り込んだ。
「うん・・・」
そんな張り詰めた空気の中
去川さんも輝樹の方を見ようとせず
ただ、うつむき一点を見ているだけだ。
「なぁ、トオルさ?」
輝樹が重い口を ようやく開き
去川さんの方を ただ睨むように見つめている。
そして、去川さんも
輝樹と目を合わせようとしないままだ・・・
「おい、ツラ上げろよ?」
そう言われ、ようやく
顔を上げたけれど
唇が小刻みに震えているのを
噛み締めるようにしていた。
去川さんが家に来て
10分が経過しようとしている。
誰も口を開かないまま
時間だけが過ぎていく中、
「あ・・飲み物でも・・」
準備しようと立ち上がると
「いいから、座っとけ!」
怒った様子の輝樹の声に
思わず ビクッと体が揺れ
その場に また座り込んだ。
「うん・・・」
そんな張り詰めた空気の中
去川さんも輝樹の方を見ようとせず
ただ、うつむき一点を見ているだけだ。
「なぁ、トオルさ?」
輝樹が重い口を ようやく開き
去川さんの方を ただ睨むように見つめている。
そして、去川さんも
輝樹と目を合わせようとしないままだ・・・
「おい、ツラ上げろよ?」
そう言われ、ようやく
顔を上げたけれど
唇が小刻みに震えているのを
噛み締めるようにしていた。