ナンパ男との恋〜総集編〜
最後の患者さんも
治療が終わり

治療代の計算をしていると


「あの、今からですか?」

その患者さんが
輝樹に話しかけ始める声が
耳に入ってきた。


「は?何が?」

「治療にきたんじゃ・・?」

「いや?別の用っすけど」

「あ・・そうなんですか?
あ、あの・・・・」


この雰囲気 やばい・・・・


急いで 薬を用意し


「瀬尾さん、どうぞ」


会話を阻害するように
名前を呼んだ。


精算をし、薬の説明
そして 予約の時間をとってもらい

その人が 輝樹の所へ
また話かけにいかないように


「久保さーん、ちょっといいですか?」



話すチャンスを
奪い取った。


ほんと・・・・

私、性格悪すぎる・・・


「なに?」


その人が 輝樹の事を気にしつつ
外に出たのを確認し


「あ・・・ううん・・・
もう終わるから・・」


「あぁ」

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