ナンパ男との恋〜総集編〜
職場には

まだ、輝樹と正樹くんを誤解した人が たまに訪れるけど
それも だんだんと
誤解だというのが広まり

正樹くん目当てで診療にきてくれる人が増えてきた。

圧倒的に 女性の患者さんが多いけど
昔からの患者さん、子供など
たくさんの人が訪れるようになり
前にも増して忙しく・・・・


仕事中は
他の事を考える余裕がないっていうのが
せめてもの救いなのかもしれない。


家に帰ると
言いようのない寂しさと不安に襲われてしまうけど
それも日を追うごとに
だいぶ薄らいできた気がする。


とは言っても・・・


いろんな人に助けられてる結果で・・・


自分ひとりでなんて
きっと背負いきれない。


引っ越した日の夜・・・

電話がきた時

いつもの輝樹と変わらなかったから 何も・・・不安になんて思わなかった。

あの時 もう・・・
輝樹は こんな状況にするって決めてたんだろうか・・・


ちょっとの間って言ったじゃん・・・

ちょっとの間・・・・

ガマンすれば・・・って
思ってたのに

声も聞けない、どうすればいいのかも分からない。

このまま 何ヶ月も経って
1年、2年・・・・・

どのくらい待てばいいのか
先が見えない現実が
怖くて・・・
諦めるべき時期が分からない。




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