ナンパ男との恋〜総集編〜

「お嬢、ほんと・・ごめん」

「だから　大丈夫だってば！
そもそもジュンくん謝る必要ないじゃん！
私　ほら、元々　どんくさいから
よくコケるから・・・その・・」


「うん・・・」


と言ったと思った瞬間
私の体は　地上から浮き
　
さっきのように
再び抱え上げられた・・


「ちょっ！？ジュンくん！？」


「お嬢の言いたい事は　よく分かる！
でも　やっぱ俺の気が済まないから
今は　おとなしく抱えられといてくんない？」


そう言われてしまうと・・・



「はい・・・・
すいません・・・」


ジタバタする足を止め
おとなしくしてしまうしかないじゃないか・・・



公園に着き、
屋根のあるベンチへ降ろすと


さっき　擦りむいたヒザを見ながら


「痕残るかな・・・
女の子なのに・・・」


そんな・・・・
真剣に　そんな事を言われると


「ジュンくんってば
大袈裟すぎるって！」


笑い飛ばす以外に
ジュンくんを元気にさせる方法が思いつかない。