ナンパ男との恋〜総集編〜
泣いて動揺する私を


「大丈夫だから心配すんな」


そう言いながら


私の手を強く握り


電話をかけ始めた。



「あー・・・久保ですけど・・
久保春菜、はい。
破水したみたいなんで
今から すぐ連れてきます。
いえ、救急車より連れて行った方が早いんで。
はい、はい・・・
じゃ、お願いします」


電話を切ると


「ほら、俺の首に手回せ」


手・・・?



「腹 圧迫しないように
抱えねぇといけないみてぇだから」


抱え・・・・

でも・・・・


「輝樹・・・・」


「あぁ、重いのは知ってるから
気にすんな。ははは」


「も、もう!ひどい・・・・」


「文句なら後で聞いてやっから
ほら、行くぞ」


「うん・・・・・」


お姫様抱っこをされながら
駐車場まで行き

車の中へ乗せられると

急いで 病院へと向かった。


車の中でも
輝樹は 私の手を強く握り


「心配すんな」


そう言いながら

私の不安を少しでも和らげようとしてくれている。









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