ナンパ男との恋〜総集編〜
そして、月日は流れ・・・

春樹も広樹も4歳になった。



「どうしたの・・?」

キッチンにいる私の所に
涙を堪え
両手を握り締めながら
春樹がきた。


「かーたん、抱っこ・・・」


「また広樹にいじめられた?」


必死で首を横に振るけれど

両目に涙が溢れそうなくらいたまり

唇を噛み締めている。


春樹を抱っこしながら
リビングに行くと

広樹は平然と
テレビを観ていて

どうやらケンカではないらしい。



「広樹?」

「なぁに?」

「春樹と何かあった?」




「またケンカか?」


そう笑いながら
ちょうど輝樹が お風呂から出てきた。


「ケンカじゃないみたいなんだけど・・・」


でも こんな涙を堪えてるわけだから
何かあったんだろうし・・・








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