ナンパ男との恋〜総集編〜

このまま　何をされてもいいと思うくらい
今の私は　冷静にはなれない。

・・・・なのに、

やっぱり、それ以上は
おあずけ状態だ・・・



こんな、こんな・・・
気分にさせといて

こんな・・・キスされたら
もっと・・・って思うのは
仕方ないじゃん・・・

もう！何なのよ・・・・

たぶん、今の私の顔は
欲求不満の顔のようになってるだろう・・・


そんな私に気づいてないのか
気づかないふりをしてるのか
輝樹は　いたって冷静で
いつもと同じだ。


「なぁ、春菜
携帯持ってきてる？」

「うん？」

「出して？」

バッグから　携帯を取り出し
輝樹に渡すと

ボタンを押し始めた。

誰かに電話でもするんだろうか。

・・・・・

電話するにしては
結構　長い時間　ボタンを押してる気がする。

ジロジロ見るわけにもいかないし・・・