ナンパ男との恋〜総集編〜
「健二、悪いけど
送ってやってくれる?」

「あ、はい。」

泣き続ける女の人を
いとこくんは 引っ張るように外へと連れて行った。

・・・・・・・

静まり返る部屋の中
輝樹が ようやく腰を下ろした。

「さぁてと・・・
じゃ、春菜。説明して?」

「説明?って・・・」

「説明は説明。
あー、言い訳とも言うな。
あの女がいなけりゃ
健二と2人きりになってたわけだろ?」

そんな深く考えてなかった。

とは、言いにくい・・・・

そもそも、いとこくんと2人きりなんて、今まで山ほどあったわけだし・・・

「・・・・まぁ、
どうせ 春菜の事だから
何も考えてないんだろうけど。
じゃあ、もし
健二と2人になったら
どうしてた?」

・・・どうしてたって

輝樹の事を聞こうと思ってた。

なんて
口が裂けても言えないけど・・・

いやいや、待って。
おかしいし・・・

「どうもしないよ!
それよりも、あの女の人誰!?」

そうだ、そんな事より
輝樹の根本的な事が問題だ。




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