ナンパ男との恋〜総集編〜
一睡もしないまま
朝を迎えた。

そういえば・・・
携帯・・・
輝樹の番号消しておかなくちゃ・・・

バッグの中から携帯を取り出し
久しぶりに開く携帯。

メール、着信
見事に そのまま
数日経過・・・
考えてみると
輝樹の着うた以外は
後でいいや・・的になって
結局 メールも
着信が誰だったのかすら見るの忘れてしまうような毎日になってた。

私って、ほんと
輝樹との為だけに
携帯持ってるようなものだったんだなぁ・・・

・・・あれ?

何で こんなに
番号だけの着信が多いんだろう・・・

ナンパで知り合った人なんだろうか・・・
その割に やけに・・・
メモリに入ってない番号ばかり
5件・・・・


って・・・・

違う。

この携帯から男の番号が
すべて消えてるんだ。

逆瀬川くんの番号すら
存在してないし・・・

・・・・・そういえば

この前・・・

そうか・・・ようやく分かった。

あの時、輝樹が私の携帯で
何かしてた事って
男だろうっていう名前の番号を消してたんだ・・・

信じられない。
普通 勝手に消去する!?

ただの携帯チェックかななんて
甘い考えだった・・・

何で・・・こんな事・・・

自惚れちゃうじゃん・・・

こんな事するんなら

私以外の女になんて
目を向けないでよ・・・

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