ナンパ男との恋〜総集編〜

「その・・・佐々木さん
大丈夫？」

「あ、うん・・・大丈夫」

「何か・・変な事言ってごめん。
この前から　もしかして
佐々木さんの好きな人って
姉ちゃんの元彼なんじゃ・・って
思ってたから・・・」

「私こそ　ごめんね。」


と言って　逆瀬川君と別れたものの・・・

輝樹が結婚しようとしてた人が
逆瀬川君のお姉さんだったなんていう事実に

過去の事なのに
ショックを受けてる自分がいる。

・・そして

自分と重なる部分が多い
逆瀬川くんのお姉さんの気持ちを考えると

やっぱり
胸が苦しくなる。

必死になると・・・

私も　きっと
逆瀬川くんのお姉さんのような行動にでてしまうかもしれない。

自分だけに気持ちが向かないから
どうにかして
独占したくなる。

そんな気持ちも分かる。

・・・きっと、

逆瀬川くんのお姉さんは
独占したくて
あんな嘘を言ってしまったんだろう。

結局　嘘がバレて
別れてしまう形になったけど
また　再会して・・・
自分の友達が輝樹に抱かれたと知った時
誤魔化してた気持ちに押しつぶされ
自分でも　どうしようもない行動に出てしまったという事なのかもしれない。

あの時は、理解できなかったけど・・・

今は　共感できてしまう自分がいる。
その事実に
次は自分の番なのかという恐怖が襲い掛かる・・・