ナンパ男との恋〜総集編〜

なんて思ってると

「あれ・・・いねぇのか？」

いとこくんの車が
車庫に停まってない。

携帯を取り出し
電話をかけ始めた。

「健二？今　どこ？
はぁ？マジで？
あー・・・分かった。
今から来るわ、はいはい」

「いないの・・？」

「ん、あぁ。人ん家にいるって。
春菜、知らない奴ばっかだけど
ホイホイついていくなよ？」

そんな、犬じゃあるまいし・・・

１０分くらい車で走ると
３台ほど　道路に
輝樹と似たような車が停まっていた。
いとこくんの車もある。

買い物した袋を持って
輝樹の後ろをついていき
部屋の中へ入ると

みんな一斉に振り向いた。

「先輩、お久しぶりです。
あれ・・後ろの子彼女っすか？？」

「そっ、俺のだから
手出すなよ？」

「えー！？輝樹　彼女いたの？」

１人の女の子が大声で叫ぶように輝樹に向かって話している。

男の子が６人、
女の子も　４人くらいいる中

買って来た品物を
みんなで食べながら

輝樹は　後輩くん達と和気藹々だけど
私は・・・・
女の子の視線が痛い・・・

というか・・・
挨拶しても、目が合っても
完全に無視されてる
この状況は・・・

かなり居心地が悪い。