ナンパ男との恋〜総集編〜
「さてと・・・
春菜、どうする?」

どうするって・・・
帰れって事なんだろうか・・・

何て言えば・・・

「あー・・言い方悪かったな。
明日も学校だろ?
帰った方がいいか?」

「夏休みだから・・・」

「夏休み?高校も夏休みがあんのか?
へぇ・・・いいもんだな~
俺も 高校くらい行っときゃ良かったな」

少し笑いながら
車は 輝樹の家へ着いた。

部屋へ入ると
いつもの定位置へ座る。

・・・そうだ。

バッグからストラップを取り出し
輝樹の前に差し出した。

「ん?何?くれんの?」

「美香が 前 お土産でくれたの」

「俺にも土産!?」

説明不足すぎた・・・

「えっと・・・これ
ペアなんだって・・
私と輝樹にってくれたの。」

携帯につけてある
もう片割れの 私のストラップを見せると

「こんなのあるんだな」

なんて言いながら
自分の携帯につけ始めた。

「女子高生の考える事は
よく分かんねぇけど
こういうのもいいかもな。
お礼言っといて?」

予想外の反応に
少し驚いたけど

輝樹の携帯と自分の携帯のストラップを見ると
顔がほころんでしまうくらい うれしい。

美香に心から感謝だ。


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