ナンパ男との恋〜総集編〜
花束を買いに花屋さんに行ったけれど 
何を買っていいか分からず
自分で選ぶことは
何の知識もない私には不可能なわけで・・・
結局、店員さんに
プレゼント用に包んでもらった。

本当、つくづく
私は 何もできない・・・

ケーキさえも ガラスケースの中のケーキが同じように見えてきて
よく分からなくなってしまい・・・
笑顔で注文を待ってる店員さんを待たせるわけにもいかず・・・
適当に表示されてるケーキの名前を言っていったのはいいけれど
結局・・・10個も買ってしまっていた・・・

こんなに食べるんだろうか・・・

と帰りながら考えたけれど
もう、どうしようもない。



夕方、輝樹が帰って来る前に
キッチンに立つ
輝樹のお母さんの元へと行った。

「あの・・・・」

「ん?あら、春菜ちゃん。
どうしたの?」

「これ・・・
お世話になりっぱなしで
ご迷惑お掛けしました。」

「えぇ!?これ私に?
わぁ・・・やっぱ
女の子はする事が 違うわね。
こんなうれしい事されるなんて
初めてかもしれないわ・・・」

「この一ヶ月
本当に ありがとうございました。」

「そんな・・・こちらこそ
食器洗ってもらって
すごく大助かりしてたもの。
・・・・もう 帰っちゃうの?」

「はい、明日から
学校が始まるので・・・」

「そう・・・
寂しくなるわね・・・」

「あ、あと・・・
これ・・・買いすぎちゃったんですけど
みんなで食べて下さい」

ひとまず・・・
お礼も言えたし・・・
無事に渡せたから 
私にしては 上出来だ・・・




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