ナンパ男との恋〜総集編〜
「春菜、わりぃ。
ちょっとヒザかして?」

「ヒザ?」

返事する間もなく
輝樹の顔が
私の足の上に寝転がった。

「昨夜寝てねぇんだ。
着いたら起こして?」

「うん・・・・」

こんな至近距離で
輝樹の寝顔を見れるなんて
何て幸せなんだろう・・・

見てると
手で顔を触りたくなってしまう衝動にかられ 自分を抑えるのに必死だ・・・



¨¨春菜 どうしたの?¨¨

美香が私の様子に気づき
小声で話しかけてきた。

¨¨何でもないよ、大丈夫¨¨

¨¨もしかして、幸せの瞬間に浸ってるわけ?¨¨

いとこくんと2人で
ニヤニヤしている。

¨¨そんなんじゃないってば・・¨¨

¨¨熟睡してるみたいだし、キスするなら今のうちだよ?¨¨

¨¨なっ・・そんな事できるわけないでしょー!触ることすらできないんだから・・¨¨

¨¨うわぁ・・・春菜ってば どこの純情乙女?¨¨

¨¨純情とかいう問題じゃなくて・・・私だって できる事なら 寝込みを襲いたいくらいなんだから¨¨

「ぷっ・・・
くっくくく
春菜ちゃん 先輩の事襲っちゃダメだからね~」

私とした事が・・・・
いとこくんの存在を忘れて
つい口走ってしまった・・・

こんな事
輝樹に聞かれなくて 
本当に良かった・・・・


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