ナンパ男との恋〜総集編〜
ようやく見慣れた風景が出てきた頃

輝樹の目が開き
だるそうに体を起こした。

「もうすぐだな・・・
春菜 俺ん家で降りろよ?」

「あ、うん・・・」

まだ一緒にいれるなんて
うれしすぎる日かもしれない。

車から降りると

「春菜は この荷物持って行って。」

大きなカバン2つを投げられ
とっさに受け取ってしまったけど

・・・重い。

っていうか、
私 荷物持ち・・!?

そうは思いつつ
それでもいいや・・・なんて
一緒にいれる事がうれしい私の気持ちは
たぶん、あまり理解されないだろう・・・


「ほら、これやるよ。」

渡されたのは
小さな少し頑丈な紙袋。

「ありがとう・・・」

お土産買ってきてくれるなんて 思いもしなかった・・・
予想外すぎて 
こんなにうれしいのに
うまくリアクションできなかった・・・

「開けないのか?」

「開けていいの?」

「普通 開けるだろ?」

男の人から こういうのをもらったのが初めてのおかげで どういうタイミングで開けていいものか分からず 家に帰ってから開けるべきなのかと思ってたんだけど・・・

普通は この場で開けるものなんだ・・・・
それも緊張するかもしれない・・・


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