ナンパ男との恋〜総集編〜
お風呂から出てきた輝樹が
部屋に入ってくるなり

「気に入ったか?」

なんて聞いてくるから

「うん、ありがとう」

しか言えなくて・・・

「どうした?
気に入らなかったのか?」

「ううん、そんな事ないよ。
うれしかった」

「ちょっと貸してみろ」

この箱を見せろって事・・?
反応を見とけば
間違えたか 分かるかも・・・

ゆっくりと手渡し
輝樹の表情を伺う。

「ほら、これ
俺と同じなんだぞ」

手にとって見せたのは
さっき こんな太いピアス・・・
なんて考えてたピアス。

輝樹の耳を見ると
普通に 同じのがついてる・・・

という事は
間違ったとかじゃないんだ・・・

「でも、私・・・
ピアスしてないよ・・」

「あぁ、知ってる。」

知ってるって・・・・

「もしかして
俺が 春菜に間違えてやったと思ってたから さっきの反応か?」

「そんなわけじゃ・・・」

「あはははは
分かりやすい奴だな~
間違えるわけねぇだろ。
春菜にしか買ってきてねぇんだから」

私だけ・・・・・

そんな言葉一つ一つに
いちいち反応してしまう私は
輝樹の言うとおり
分かりやす過ぎる・・・




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