ナンパ男との恋〜総集編〜
食事をして 
そのまま帰るのかと思っていたら
家とは逆方向へ
車は走り始めた。

少し覚えのある景色・・・

「ここって・・・」

外に出ながら
出会った頃が
鮮明に思い出される。

「おっ、トンチンカンな
春菜が覚えてたか?」

トンチンカンって・・・・

「覚えてるに決まってるじゃん・・・
本気で 山に捨てられるかと思ったもん・・」

「あははは、そんな男に思われてたつー事が心外だけどな。
こんな心優しい男いねぇだろ?」

「心優しくはない気するけど・・・
キスされた記憶あるし・・・
っていうか、最初から
かなり振り回されたような・・」

「そうか?
つーか、付き合うつもりない女を どこかに連れて行くとか 俺の性格じゃありえないからな。」

「じゃあ・・・
最初から 私と付き合う気があったの・・?」

「まぁ、珍しいタイプだったしな~
2回も連れて来たのは
春菜が初めてだな」

「私が初めて・・?」

「あぁ、だって
ここは 俺が
付き合うきっかけとして利用する場所だからな。
1回連れて来たら もう用ないだろ?」

まさか そんな場所だったなんて・・・
そうとは知らず
この夜景と 輝樹に
かなり感動した記憶がある・・・





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