ナンパ男との恋〜総集編〜
「ちょっと飲み物買ってくるから そこの階段にでも座っとけ」

言われた所に座り
輝樹が反対側の自販機で飲み物を買う様子を眺めている。

何か・・・・
すべての容姿が整っていると
ジュース買う姿だって絵になるなぁ・・・

「お姉さん何してんの?」

なんて見とれてる間に
知らない男が隣に座ってるし・・

「暇なら遊ばない?」

「いえ・・・無理です・・」

という会話の途中で
輝樹が戻ってきた。

「お前 誰?」

ケンカごしに
その男の目の前に立った。

「久保先輩じゃないですか?」

「あぁ?だから名を名乗れって」

「あ、すいません。
中神っスよ。
中学の後輩なんですけど
覚えてませんか?」

「・・・知らん。
で、春菜に何の用だ?」

「すいません・・・
可愛かったんで つい・・・」

「ん?あー、お前中神か!」

ワンテンポ遅れで思い出したらしい・・

「あ、はい!覚えてましたか?」

何て うれしそうな顔・・・

「おぉ~、お前
たまには電話しろよー」

「してるんですけど
繋がらなくて・・・」

「そうか?
じゃあ お前の番号教えろよ。
俺から電話すっから」

「昔と変わってないんですけど・・」

「じゃあ、メモリ入ってるわ。
そのうち電話すっから。」

何か この人が気の毒になるくらい 適当な返事だし・・・・

でも、本当 いろんな人から慕われてるんだなぁ・・・

女にもモテるけど
男にもモテる・・・・

やっぱ、すごいなぁ・・・


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