ナンパ男との恋〜総集編〜

「２万で利益でるわけねぇだろ。
つーか、これは
そんな安くで買うわけにはいかねぇしな。
今度買う時安くしてくれたらいいから
とりあえず　今回は
５万で頼むわ。」

渋々　輝樹が言った値段で納得したけれど、お金を払う時まで　

「本当に　こんなにもらわないでいいんスよ？」

と言ってた所をみると
やっぱり納得はしてなかったのかもしれない・・・

店を出た所で

「ほら、春菜にやるよ」

さっき買ったばかりの
ネックレスの入った紙袋を渡された。

「え？何で？」

「春菜、もうすぐ誕生日なんだろ？」

「・・・何で知ってるの？」

教えた記憶が　まったくない・・・

「健二に　春菜の友達に聞いてもらった」

「美香に？え、何で」

「何でって・・・
そんな事は　どうでもいいだろ。
ほら、受け取れよ」

「でも・・・これ、
すごく高かった・・」

「いいから！ほら」

差し出された紙袋を受け取ると

「家に帰ったら　つけてやるからな」

・・・？あれ、でも

「これって　男物なんじゃ・・？」

「あぁ。喜平ネックレスって言って　まぁ、男が多いけど
幅も狭いし　女がつけてても　おかしくねぇやつ選んだから大丈夫だろ？
つーか、まぁ・・・男よけにもなるしな」

「男よけ・・・？」

「男いますアピールになんだろ？」

輝樹に女物のネックレスつけたら
女よけになるんだろうかと
ふと、真剣に考えてしまった私は
やっぱ、バカなんだろうか・・・