ナンパ男との恋〜総集編〜
「どうかした?」

「・・・別に」

車の中での沈黙の後
だいたいが 
こういう会話だ・・

そして、輝樹の部屋の
定位置に座ると

・・・・沈黙の時間。

こういう場合
普通の男なら
どうするんだろうと
ふと考えるけれど

輝樹の場合は
何の弁解もせず、
機嫌をとるような事もしない。

ただ・・・

私の機嫌が直るのを
自然と待つという
放置同然の接し方だ。

おかげで 自分がバカらしく思えてしまい
結局 私から口を開く事になる。

「また、浮気したでしょ・・?」

「んー?浮気なんてしてねぇぞ?」

そっか・・・
言い方が間違ってたんだ。

「他の女の子とエッチしたでしょ?」

「あぁ、したけど。
よォ知ってんなぁ?」

「美香が 昨夜 コンビニで
輝樹と女の子見たんだってさ」

「ふぅん?
あー、だから
春菜 機嫌悪ぃのか?」

ほんと・・この男は・・・

「私も たまには
他の男と遊ぼうかな・・・」

「は?お前何言ってんの?」

お前という呼び方になったら
少し 機嫌が悪くなる前だ・・・



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