ナンパ男との恋〜総集編〜

そんな日々を過ごす事数日、

昨夜、輝樹から電話があり

「明日の夜　８時過ぎ迎えくるから準備しとけよ」

「あ、うん。分った」

という約束をした気がするんだけれど・・・

待っても、待っても
来る気配のない今現在・・・

繋がらないだろうなぁ・・・
とダメもとで
輝樹に電話をかけると・・・



「はいよー」

珍しい電話の出方に
思わず
言う事を忘れてしまった・・

「春菜？聞こえるかー？」

輝樹の声に混じり
周りが
すごく騒がしい・・・

「あ、うん。ごめん。
今　大丈夫？」

「あぁ、ちょい待って。
外出るから」

そう言って
しばらくすると
騒がしい声は聞こえなくなった。

「悪かったな、んで
どうした？」

「今日　来るって
言ってたから・・・」

「ん？あー・・・だった
わりぃ・・・」

「あ、ううん。
用事あるならいいの。
ごめんね」

「つーか、春菜　今どこ？」

「家だけど・・・」

「出てこれるか？」

「どこに・・・？」

「健二の家の近くに
居酒屋あんだろ？」

居酒屋・・・？