ナンパ男との恋〜総集編〜
「ほら、中入るぞ」

手を掴まれ
うるさいくらい賑やかな店内へ入り、奥の個室へと どんどん歩いていく。

座敷部屋の戸を開くと
完全に酔っ払いの
輝樹と同年代っぽい大勢の人達・・・

「おっ、久保
どこ行ってたんだよー?」

「こいつ連れてきた」

「おっ、彼女かよ?」

「そっ、俺んだから
話しかけんなよ?」

挨拶しようとしたら
私の前に
輝樹が立ちはだかり
挨拶すらできない・・・・

輝樹の座った隣に座ると
テーブルを挟んだ向かい側の男性が
すぐに話しかけてきた。

「何歳?」

「あ、17です・・・」

「17!?久保ー
犯罪だろ?」

「話しかけんなって言っただろうが。
春菜も 男としゃべんな!
つーか、もうじき18だから
問題ねぇだろ?」

「18って聞いたら
そうでもないような気するな・・
つーか、彼女
この男の どこがいいの?」

しゃべるなと言われても
聞かれたら答えるしかないわけで・・

「いろいろと・・・・」

「いろいろって うわー
何か やらしー表現~」

お酒を飲んでるせいか
このテンションに
なかなか・・・
いや、まったくついていけない私・・・


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