ナンパ男との恋〜総集編〜
輝樹と同じ顔だけど
いつもニコニコして
女たらし以外の部分は
正反対の双子の正樹くんだ。

「びっくり・・したぁ・・」

「あははは、いないはずの輝樹の部屋から
テレビの音がするから
犯人は春菜ちゃんだ!と思って たまには心臓バクバクの刺激も必要かなって思って 忍び足で近づいてみたんだけどね。」

「いやいや・・・
そんな刺激いらないし・・」

「ぷっははは、ごめんごめん、
っていうか 会うの久しぶりじゃない?
1ヶ月?2ヶ月?
そんくらい会ってなかった気するんだけど」

そう言いながら
向かい合うような位置に
正樹くんは腰を下ろした。

「そういえば・・・
たしかに そうかも・・・」

「あんまり来てなかったとか?」

「来てたけど・・・
正樹くんが いない事が多かったんじゃないかなぁ・・・」

「そっか~
すれ違いだったんだ。
今日は 何か約束?」

「ん・・・・
勝手に押しかけてるんですが・・・」

「え?って事は
輝樹は 春菜ちゃんが来てる事知らないの?」

「うん・・・まぁ・・・
そういう事になるかと・・・」

「ふぅん、珍しいねー
何かあった?」

ニコニコしてても
やっぱり
洞察力がありすぎる・・・ 

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