ナンパ男との恋〜総集編〜
「何も・・・ないけど」

「はい、嘘丸分かりだしー
こういう行動の春菜ちゃんも珍しいし、何より さっき 俺が背後にいるのに まったく気づかず ため息ばっかついてんの見たら バレバレだよー?
っていうか、春菜ちゃんって 嘘つく時とか、何かまずい状況の時って
髪触ったり、髪を指でクルクルしてんだよね~
まー、鋭い俺だからこそ 見抜ける技なんだけど。ははは」

本当・・・・
笑顔の裏側で
自分の心が読まれてるんじゃないかとすら思ってしまう・・・

「いつもの事だから
大丈夫。」

「あっ!
もしかして
抱きつきキス魔事件!?」

「ふふふ、何その
抱きつきキス魔事件って。
事件があったの?」

予想もしない言葉に
笑いがこぼれてしまった。

「あれ、違うのか・・・
この前の 春菜ちゃんが
酔っ払ってた時ので
もめてんのかと思った。」

私・・・・?

笑ってる場合じゃ
まったくないし・・・・

「正樹くん
私が酔っ払ってた時の事知ってるの!?」

「知ってるも何も
俺が迎え行ったんだもん?」

「え?でも
タクシーで帰ったって・・・」

「輝樹がそう言ったの?」

「う・・・ん」

「という事は・・・
輝樹に あの日の事
聞いてないって事?」

「聞いたけど
詳しくは教えてくれなかった・・・」

「くっくくははは
なるほどね。
あいつも やっぱ
ショックだったんだー
おもしれぇ~あはははは」

一人で爆笑してる正樹くんを
唖然として見るしかない私・・・



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