ナンパ男との恋〜総集編〜
「ちなみに、俺にも
輝樹の目の前で
抱きついてキスしてくれたんだけどね。」

「正樹くんにまで・・・
もう・・・私
輝樹に合わせる顔ないじゃん・・・」

「そんなガックリされたら
俺 言わない方が良かったかと後悔するじゃん。」

「だって、私
めちゃめちゃ尻軽女じゃない?」

「そうは言っても
完全に酔っ払ってたしね~
俺も たまに
起きたら隣に知らない女が裸で寝てましたって事があるし、たぶん ほとんどの人が そういう失敗あるって!
気にせず 前向きにいかないと損するよー?」

「前向きも何も・・・・
よりによって 輝樹の目の前で そんな事・・・するなんて
もう自分が嫌になってくる・・・」

「え、ちょっちょっと・・・
春菜ちゃん 泣きそうな顔しないでよ。
えっと・・・
ほら、とりあえず
俺の部屋行こう。
そんな顔で輝樹に会ったら 俺がやばいじゃん」

引っ張られるように
正樹くんの部屋へ移動し
座り込んだ。

「心配しなくても
大丈夫だって。
そりゃ・・・ちょっとは
ショックだっただろうけどさ、
春菜ちゃんに その事実を言わないって事は
春菜ちゃんが こういう状態になる事を恐れてだったかもしれないじゃん?」

そんな事を言われると
ますます 輝樹がどういう気持ちだったか・・なんて考えてしまい 顔を上げる事ができない。



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