ナンパ男との恋〜総集編〜
「それは 昔の事じゃん。
で、何で春菜ちゃん来てるって?」

たしかに、何で
私が来てる事を知ってるのか
不思議だ・・・

「靴あるって事は いるって事だろ?」

・・・忘れてた。

そういえば、靴・・・
そのまま・・・

本当、私も抜けてるけど
正樹くんも 実は 抜けてるんだろうか・・・

「靴あるの?
あぁ・・・そういえば
夕方 見たかも。
もう帰ったんじゃない?」

「裸足でか?」

「スリッパ持って来てたとか・・」

何か
正樹くん・・・
微妙に 怪しくなってきてる気するけど・・・

「春菜に会った時
お前、何も言ってねぇだろうな?」

「何かって?」

「この前の夜の事に決まってんだろうが!」

「あぁ・・・その事は
何も言ってないよ。
ってか、言わない方がいいの?」

静かに耳を傾け
輝樹の言葉一つ一つに
心臓が飛び上がりそうなくらいドキドキしている・・・

輝樹の本音が見えない分
こういう瞬間は 貴重だ・・・

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