ナンパ男との恋〜総集編〜
「こっそり帰るって事が
不可能になったみたい・・・
春菜ちゃん どうする・・?」

どうするって・・・・

「どうしよう・・・」

そんな時・・・・

静まり返った部屋に
携帯の着信が響き渡る。

慌てて バッグの中の携帯を取り出し 画面を見ると

「輝樹だ・・・・」

必死で 音が響かないように 携帯をクッションで覆い被しながら 鳴り止むのを待ち続ける。

ようやく鳴り止み・・・

正樹くんと2人
顔を見合わせ
胸を撫で下ろした・・・

その時、
部屋の扉が開いたと同時に
片手に携帯を持った
かなり不機嫌な顔の輝樹の姿・・・

もう私も正樹くんも
固まるしかないわけで・・・

「お前ら 何してんの?」

「いや・・その・・・
ちょうど 春菜ちゃんが来て・・」

正樹くんが必死で
言い訳をしてくれているけれど
今の輝樹に そんな言い訳は通用するはずもなく・・・・

「お前・・・春菜に言ったな?」

「あー・・・いや、あー・・」

今更隠しようもなく・・・
もう 降参だ・・・




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