ナンパ男との恋〜総集編〜
さすが亮くんだ。
輝樹の行動を把握してる・・・

「うん、だから帰るね」

「ん?帰らせないし?」

「・・・・え!?」

「うん?だから帰らせないし?
っていうか、もう
店に向かってるしね?」

「はい!?何で?」

「何でって・・・
楽しいから・・?ははは」

顔面蒼白になりかけの私に
そう言いながら
本当に楽しそうだ・・・

「大丈夫だって!
30人くらい集まってるはずだから、久保も気づかない可能性高いし。
離れた所に座れば問題ないでしょ?」

気づかれたら
おしまいだけど・・・・

もう何か ごちゃごちゃして
納得してしまってる私もいるし・・

「えっと・・・・
何の集まり・・・?」

「そうだなぁ・・・・
てっとり早く言うと
合コンみたいなものかな」

「合コン・・・?」

「うん?30人の内 半分が女だけど、知らない女ばっかだし。
俺 あんま好きじゃないんだけど、数合わせで呼ばれてさぁ。
だから 春菜ちゃん連れて行けば 退屈しないし、女も寄ってこないし 一石二鳥でしょ?」

「でしょ?って言われても・・・
輝樹も数合わせ?」

「久保も数合わせだから
それは安心していいよ。
まぁ、でもあいつの場合
嫌々来ても 結局
結構 手出すからなぁ・・」

嫌な現実に直面した気がする。

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