ナンパ男との恋〜総集編〜
山積みになった床の上・・・

「よしっと・・・・
んー、じゃ
まずは・・・
今夜の服を決めなくっちゃね。」

悩みながら
さすが スタイリストの卵だというだけあって
ぱっぱとコーディネートを合わせていく。

「はい、これ着て」

差し出され 渡されたけれど
見てる前で着替えるのは
かなり・・・恥ずかしさがある・・・

けど、そんな事言うと
たぶん 怒られる・・・

恥ずかしさを押し殺し
渡された服を着た。

「うん、可愛い。
やっぱ 私と
サイズ同じだね」

うれしそうに言いながら
今度は 私の髪をまとめ始めた。

「髪が長いから
短いウィッグつけようか。
それに 帽子被れば
バレにくいし。」

手際よく 髪をまとめ
ウィッグをつけ
鏡を見ると
自分の髪なんじゃないかと思うくらい自然すぎる。

「あとは・・・
軽く メイクして・・・
完了だね」

さすがだ・・・・

鏡を見て
本当に 自分なのかと疑ってしまうくらい 童顔が大人っぽく見える。

「はい、袋。」

「ありがとうございます。」

自分が着ていた服を入れようとすると

「ちょっ、違うってば。
その服 全部持って帰ってって言ったでしょ?」

「へ?あ、え?これ全部ですか?」

この山積みにされた服全部!?

「入りきれないと思うから
はい、あとはゴミ袋にでも入れて
持って帰って」

言われるがままに
袋に詰め込むと

美穂さんは
また タンスをあせりはじめた・・・

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