ナンパ男との恋〜総集編〜
「春菜ちゃんには
難しかったかな?ふふふ
そういえば、この前の
雑誌見た?
あの服 私が コーディネートしたんだよ?」

「雑誌・・・・?」

「あれ、まだ見てないの?
先週 発売だったでしょう?」

「え、何のですか?」

「何のって
春菜ちゃん
久保くんの彼女なんでしょ?」

「一応・・・はい・・」

「久保くんの載ってる雑誌見ないの?」

「ばっ、ちょ・・・美穂」

亮くんが 慌てて
美穂さんの方に顔を向けた。

「え、え?何!?
私 何かマズイ事言った!?」

「輝樹の載ってる雑誌って・・?」

「あー・・・もういいや。
手遅れだし・・・」

大きなため息をつく亮くんの姿を見ながら
美穂さんが

「言ったらいけなかったんなら 最初で言っといてよー・・・」

「忘れてた・・・・
つーか、まさか 
その話題にいくなんて
思いもしないし・・・」

さっぱり理解ができない。

そんな私に
美穂さんが 本を数冊
クローゼットから出し机の上に乗せ
パラパラとめくり始めた。

「はい、ここから見て」

開かれたページを見ると

輝樹の姿・・・・

「え、これ・・・輝樹?」

「そっ、性格は悪いけど
久保くん 顔とスタイルだけはいいでしょ?
だから たまに
こうやって モデルで雑誌に ちょくちょく載ってるんだけど・・・
本人に聞いた事なかった?」

「全然・・・・」





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